生理中の子宮の冷えを解消するには？生理中の子宮を温める

子宮冷えに悩む女性にとって、子宮冷えを取り除くことは必須です。子宮冷えはホルモンや自律神経の不調を引き起こし、月経不順、月経前症候群、さらには不妊症などの厄介な問題につながる可能性があるからです。月経期間は、月経を整えるのに最適な時期の1つです。月経期間の各段階をどのように整えるかについてお話ししましょう。

日本の医師や専門家33人の意見を集めた書籍「冷えをとって万病を治す」では、子宮の冷えを改善するには血液の流れをスムーズにすることがカギで、食事と内外のストレッチ運動を組み合わせて子宮を温め、骨盤を活性化させるのが最も効果的だとしている。しかし、この原則のもとでは、女性の体温、ホルモン分泌、骨盤の状態は月経周期とともに変化することにも留意する必要があります。そのため、現在の体調に合わせて温める対策を講じることが、子宮や卵巣を温めることにつながります。

女性の生理周期は、大きく分けて「月経期」「月経後～排卵期」「排卵期」「月経前期」の4つに分けられます。以下では、28日間の生理周期を例に、子宮冷えの女性が子宮をより効果的に温め、子宮冷えを改善するための各期間の対処法を紹介します。

【月経期間】：1日目～7日目

この時期は子宮が最も寒さに弱い時期です。この時期に子宮が冷えて硬くなると、生理痛や頭痛が起こることがあります。長時間デスクに座っていると子宮の血液循環が悪くなり、子宮冷えの原因となるため、OLも女子学生もお腹を温めることに特に注意する必要があります。耐熱性のペットボトルに50℃のお湯を入れて湯たんぽを作り、いつでもお腹に温湿布を当てて子宮を温めることをお勧めします。また、ペットボトルを熱いタオルで包んでからビニール袋に入れると、ペットボトルの保温時間を延ばすことができます。

（生理になると子宮が冷えて硬くなると生理痛や頭痛が起こります。）

起床時は体の代謝も体温も低下しています。冷たい水を飲むと冷えが悪化します。お腹や全身を温め、子宮に血液が行き渡るようにするためにも、白湯を飲むことをおすすめします。月経中に貧血になりやすい人は、鉄分を豊富に含むプラムを食べると血液の生成を助けることができます。同時に、温度変化により血管収縮を促し、血行を促進する「温冷交互浴法」も行います。血液循環が良くなり、子宮が温かくなります。

「温冷交互浴法」の目安は、浴槽に38～40℃のお湯を張り、2分ほど入浴→浴槽を出て髪を洗い、コンディショナーをつける→浴槽に入って入浴→浴槽を出てコンディショナーを洗い流す→入浴中にフェイスマスクを塗る→浴槽を出て体を洗う→再び浴槽に入って入浴、という流れです。

【生理後～排卵】：8日目～14日目

この時期は子宮内膜が増殖し始め、身体も比較的安定した状態にあるため、基礎体温を上げるために運動を多めに行うのに適しています。基礎体温が低温期から高温期へとゆっくり上昇すると、排卵日が来たことを意味します。

平日は忙しくてきちんと運動できない場合は、通勤中や買い物中にわざと大きく歩くことで内腿の筋肉が伸び、骨盤が柔軟になり、血行が促進され、子宮や体が温まり、正常に機能しやすくなります。

（生理が終わってから7日間は体が比較的安定した状態なので、血行促進のために運動を多めに行うのに適しています。）

【排卵後】：15日目～21日目

排卵後から次の月経までの1週間は、ホルモンが急激に変化する時期です。この時期は、体がむくみなどの不調に悩まされやすくなります。生活習慣や腸の健康を整え、リラックスしてください。

また、この時間帯は睡眠も浅くなります。睡眠が浅くなると血行が悪くなり、体が冷えてしまいます。朝起きたらシャワーを浴びる習慣がある人は、習慣を変えて寝る1～2時間前にシャワーを浴びることをお勧めします。これにより体温が上昇し、就寝時の低体温が緩和され、眠りにつきやすくなります。睡眠の質が向上すると、血行も良くなり、子宮も温かくなります。

【生理前】：22日目～28日目

次の月経が始まる1週間前は、骨盤が広がり子宮に大量の血液が集まる時期です。この時期は下半身を温めて子宮を正常に働かせることがポイントです。 「生理中」に行う「ペットボトル湯たんぽ腹当て法」や「温冷交代浴法」に加え、この時期はホルモンの変化が始まり、精神的に不安定になる症状も徐々に現れてきます。

リラックスできないと血行不良の原因になりますので、カモミールなどのハーブティーを飲むと気分が落ち着き、不安な気持ちを安定させる効果があるのでおすすめです。コーヒーや緑茶などのカフェイン入り飲料は内臓を冷やし、不安を悪化させるので摂取量を減らす必要があります。

（生理の1週間前に情緒不安定な気分になったら、カモミールティーを一杯淹れてリラックスするといいでしょう。）

また、生理に備えて「骨盤底筋ストレッチ体操」を行えば、骨盤底筋が柔らかく弾力性を持つようになるだけでなく、月経の到来に合わせて子宮が自由に収縮し、血液循環が良くなり、子宮を温める効果も得られます。

「骨盤底筋ストレッチ運動」のやり方は、準備運動として、両手と膝を地面につけてうつ伏せの姿勢をとり、両手を肩幅に広げ、腰と膝を一直線にし、太ももとふくらはぎを90度に曲げて、背中を押し下げます。この動きをするときは、腰を後ろに引いて座り、肛門が開くことをイメージしながら骨盤底筋を伸ばします。