クレジットカード最強の2枚持ち｜プロがすすめるおトクな組み合わせと選び方

クレジットカードを何枚持っているかは人によって大きく異なります。中には1枚しか使わない人もいれば、複数のカードを用途によって使い分けている人もいます。日本国内の調査では、平均的に2〜3枚のカードを保有し、そのうち2枚を日常的に持ち歩いている人が多いと言われています。実際、2枚持ちを上手に活用するとポイントの取りこぼしを防ぎ、生活におけるおトク度を大きく高められるのです。

しかし「どのカードを組み合わせるのが一番おトクか？」という点は悩みどころです。ここでは、数多くのカードを比較・研究してきた専門家の知見をもとに、ライフスタイルに合わせたおすすめの2枚持ちパターンを解説していきます。

クレジットカードを2枚持つメリット

ポイントを効率よく貯められる

1枚のカードだけではすべての買い物に対応しきれません。基本還元率が高くても、特定の店舗での還元が弱ければポイントを取り逃がすことになります。異なる強みを持つ2枚を組み合わせることで、より多くの場面で効率的にポイントを獲得できるのです。

もしもの時のリスクヘッジ

カードを1枚しか持っていないと、紛失や磁気不良、ICチップの不具合で利用できなくなったときに非常に困ります。2枚持ちなら、トラブル時にももう一方のカードで決済を続けられるため安心です。

国際ブランドのカバー範囲が広がる

クレジットカードにはVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubといった国際ブランドがあります。店舗によって利用可能ブランドが異なるため、異なるブランドのカードを2枚用意すれば使える場所が広がり、特に海外では心強い組み合わせとなります。

プロおすすめの2枚持ちパターン

ここからは、専門家が特におすすめする5つの組み合わせを紹介します。ライフスタイルに合わせて、自分に最適なペアを見つけてみましょう。

① スタンダード型

楽天カード × 三井住友カード（NL）

楽天カードは年会費無料で基本還元率が1％。さらに楽天市場での買い物では3％以上の還元が期待できます。楽天ポイントは日常的に使える場が多く、汎用性も高いのが特徴です。

一方、三井住友カード（NL）はセブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなどでスマホのタッチ決済を行うと最大7％（条件次第で10％）もの高還元が受けられます。年会費無料でありながら、特定店舗での強力なポイント優遇が魅力的です。

この2枚を持つことで、普段使いは楽天カード、コンビニや外食時は三井住友カード（NL）という使い分けが可能になり、幅広い生活シーンで効率的にポイントを稼げます。

② Amazonユーザー型

JCB CARD W × 三菱UFJカード

Amazonをよく利用する人には、JCB CARD Wが最適です。Amazonで2％の高還元が得られるほか、セブンイレブンなどでも効率的にポイントを貯められます。

サブとして三菱UFJカードを組み合わせれば、スーパーや回転寿司チェーンなど日常生活に密着した店舗で最大7％還元が狙えます。Amazonと日常生活の両方を強化できるバランスの良いセットです。

③ PayPay利用者型

PayPayカード × ビューカード

スマホ決済でPayPayを使っている人はPayPayカードが便利です。PayPayと連携すると利用額の最大1.5％が還元され、キャッシュレス生活との相性が抜群です。

さらにビューカードを合わせれば、モバイルSuicaへのチャージで1.5％還元が受けられるため、通勤や旅行で電車をよく利用する人にとって大きなメリットがあります。PayPay＋Suicaという日本人の生活に根ざした支払いスタイルを最大限に活用できる組み合わせです。

④ 高コスパなゴールド型

三井住友カード ゴールド（NL） × P-oneカード＜Standard＞

ワンランク上の特典を求める人にはこの組み合わせがおすすめです。三井住友カード ゴールド（NL）は年間100万円利用すれば翌年以降の年会費が無料になり、空港ラウンジサービスや旅行保険などの特典が付きます。

サブカードとしてシンプルなP-oneカードを組み合わせると、利用額から自動的に1％が割引されるため、日常的な出費を自然に節約できます。旅行やビジネスで出張が多い人にとって心強い2枚です。

⑤ 新幹線・旅行利用型

ビューカード ゴールド × JCBカード S

新幹線を頻繁に利用する人にとっては、ビューカード ゴールドが強力な味方です。新幹線eチケットサービスを利用すれば10％という高い還元率が得られます。

加えてJCBカード Sを組み合わせれば、全国20万か所以上の施設で割引が受けられるため、旅行や外出時のコスト削減に直結します。交通費とレジャー費を効率的に節約したい人に最適なペアです。

2枚持ちの選び方のコツ

最適な組み合わせは人それぞれの生活スタイルによって変わります。まずは自分がよく利用する店舗やサービスを把握し、その利用シーンで強いカードをメインに据えるのが基本です。そのうえで、弱点を補ったり特典を広げたりするサブカードを選ぶと、全体としてのメリットが最大化されます。

また、ブランドの組み合わせにも注意しましょう。VisaとMastercardは世界的に加盟店が多く、海外でも安心して使えます。国内利用が中心ならJCBやAMEXを加えるのも選択肢となります。

クレジットカードの2枚持ちは、単なる保有数の増加ではなく「組み合わせによる最適化」が重要です。楽天やAmazonを多用する人、スーパーやコンビニを中心に使う人、旅行や出張が多い人、それぞれに最適な2枚は異なります。

自分の生活習慣を振り返り、それに合ったペアを選ぶことで、ポイント還元や特典を最大限に活用できます。年会費無料カードから高コスパなゴールドカードまで、上手に組み合わせて使えば、日常生活がおトクで快適なものになるでしょう。